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都営バスの車掌は楽しい

  バンコクには都営バスが約250系統走っているが、すべてに車掌が乗務している。
このバス車掌の大半が、年齢不問の女性である。
 運転手と冗談を言い合いお菓子を食べながら走るバス、途中で停車して宝くじを買いに走るバス、車掌が子どもを連れて乗務しているバスなど、すべてではないが、見かけることはままある。

 乗客もこんな事には驚かない、非常に寛容なタイ人なのである。 人件費の問題もあって、日本の
公営バスのほとんどは味気ないワンマンカーである。
 タイのバスもワンマンカーへの移行も考えたのか、整理券を取る装置や料金の投入する箱が付いているバスもあるにはある。

 だが壊れているのかいないのか、誰も使用などしていない。料金の収受は車掌の重要な仕事として定着していて、独特の料金箱を手にがちゃがちゃ音をさせながら、料金と引き替えに薄っぺらな紙切れのような切符を渡してくれる。

 この切符は簡単に捨ててはいけない。時々偉そうな監察官が乗り込んできて「切符を拝見します」
と検札をする。失っていればもう一度買い直さねばならない。そして車掌は叱られる。(疑われる。)

 バスそのものの系統も、バンコクを後にして隣の県まで遠征する都バス、高速道路に入る都バス(停留所もないのに誰も乗らない。)などたくさんあって、要するに細かいことには気にしない。

 私はバスに乗るのが大好きなので、時間を気にしないときはよく利用している。
クリッタイマンションから気分を変えるため、スリウォン通りのタンタワンプレイスホテルへ
移動するために、近くを走る16番の赤バスに乗った。 冷房のない1乗車20円のバスであった。

 昼過ぎのバスは、渋滞にもかからず、のんびりと気だるい雰囲気を醸し出しつつ走っている。
乗客もまばらなので、車掌の女性も私の後ろの座席に座って、まだ客の乗降が済んでいなくても
眠そうな声でアラーイ(オーライ)と運転手に発車の合図を送っている。

 しばらくすると、呪文のようなアラーイの声が聞こえなくなったので、後ろを振り返ると女性車掌は
気持ちよく居眠りをしていた。さすが母系制度のタイなので圧倒的に女性が強いのである。
運転手も黙って笑っていたが、こうなれば貴方だけが頼りです。どうか頑張ってください。

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