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オレンジジュースの屋台

  高架鉄道の終点ナショナルスタジアム駅の近くには、安いホテルやデパートのマーブンクロン、 有名なタイシルクの専門店ジムトンプソンの家などがあって、なかなか賑わっている。

 駅を降りたすぐのところに、クリッタイマンションという安いホテルがあって、気まぐれに数日間滞在したことがあった。
 急な階段を上がった2階にフロントがあって、その階の西側がレストランになっていた。

 私は7時になると、決まってレストランの窓側に席にをとり、決まり切ったアメリカンブレックファーストなる トーストとコーヒー、それにゆで卵を食べていた。

 時間に追われるでもなく急な用件があるでもなく、ただ日本での仕事を離れて、ホテルを移り変わりながら、ぼーっとするのが日課の12日間であった。

 窓から道を急ぐビジネスマンや学校へ行く生徒達を、見るでもなく眺めていた。

 人の行き交う歩道におばさんが、毎日オレンジジュースの屋台を出していた。
 籠の中から出したオレンジを半分に切って絞り器で絞る。 絞りためた果汁をカップに2杯、ビニール袋へ移して砂糖2さじ、シロップを小カップ2杯入れて更に細氷を加えて、輪ゴムで止めて商品は出来上がりだ。

 次から次へできあがったビニール袋は、横に置かれた氷り入りのクーラーボックスへ放り込まれる。 あまりの手際よさに毎朝時間を忘れて見入っていた。

 隣には15階立てのビルが、その隣にも日産の大きなビルが建っている。7時頃から原色で色とりどりの服を着たOLが、白の長袖のシャツにネクタイを、きりっと締めた男子社員が、続々とビルに吸い込まれていく。

 早い時間の出勤は、タイ人の勤労意欲がとみに増してきたか、と感心していたらしばらくすると、またゾロゾロとビルから出てくるのである。


 

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