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朝の屋台 パトンコー

  タイでは人がいれば必ず屋台がある。 特にバンコクでは小さな露地や大通りの歩道、誰も気が付かないような小さな空き地を見つけると、知らぬ間に誰か屋台を出している。
よくは知らないが、使用許可などは全く必要なさそうだ。

 このような屋台が庶民にとって、どれほど役立っていることか。 タイ政府が月曜日を屋台禁止の日に決めたらしいが、当然のように朝令暮改となってしまうはずである。

 トンロー駅の側には、朝の5時30分頃から屋台の準備が始まる。 まず先陣を切るのは、朝ご飯関連の屋台である。
 おかず屋台にはおかずだけでなく当然ご飯もある。 パンの屋台、パトンコーの屋台、揚げバナナの屋台、焼きバナナの屋台、豆乳屋、クエッティオの屋台などが、わずか100メートルの通りにぎっしりと立ち並ぶ。

 それらの屋台では、豆乳でも、おかずでも、何でもビニールの袋に入れて客に渡してくれる。 その手つきたるや天才的なんだなあ。 おばちゃん一人で作るから、人件費はほとんどかからず、安くできあがった食べ物を持ち帰って家族の朝食にしたり、会社に持って行って朝の食事とするのが一般的なのだ。

 私は朝食前の6時30分に、判で押したように屋台に出かける。まず一番はパトンコーの屋台に寄って、大鍋でパトンコーが揚がるのを眺める。
 パトンコーは中国系の人が、朝食としてこよなく愛して止まない、薄塩味の揚げパンのような、ドーナツのような X形の5センチほどの食べ物で、ほんのり甘みをつけた丸形もある。

 客がとぎれると、今気が付いたかのように笑顔で 「おはよう元気かい」 と云いながら、新聞で作った袋を持つ。 手作りの袋の大きさは三種類で、私の場合は黙っていてもいつもの小袋である。
 その袋に熱々のパトンコーを5個いれて、私の顔を見ながらゆっくりと、薄塩味のヤツをもう1個おまけしてくれる。

 このおばさんの屋台の隣は、オミキとトックリのように豆乳屋のおばさんが屋台を出している。
わずかにシロップを入れた豆乳は、パトンコーと、とても相性がよく、無くてはならない物なのだが、
朝食のあと出歩く身であれば、豆乳まで持って外出は出来ないから、あまり買わない。

 ホテルへ帰ると、めざとくボーイが見つけて 「ナーム タウフー(豆乳)が無いな」 とにやりと笑う。
こちらにも事情があるんだ、ほっといてくれ。 蛇足ながらナームは水、タウフーは豆腐である。
パトンコーは、おやつ兼非常食として外出のお供に欠かせない。

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