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たくましい日本の女性

  一人で旅をすることが多いのだが、男女を問わず数人で旅へ出ることもある。 男性の場合は
驚くことがあまり無いのだが、年配の女性はドキッとすることがある。

 私のグループに娘さんが参加予定だったのだが、急用が出来て行けなくなったので、代わりに私が行ってもいいですか。と母親から電話を頂いたのが、航空券を買う数日前であった。
 まだ間に合いますからぜひいらっしてください。とお答えしてグループに入っていただいた。

 出発の最終打ち合わせで、はじめてお目にかかったAさんは、まったく物怖じをなさらない奥さんで、これは楽しい旅になるぞと思ったのだが、その通りのかたであった。

 タイ語とは無縁のかたで、すべて堂々と振る舞われるAさんは、見ていても小気味よく感心することが多かった。

 ホテルについてもおしゃべりが止まらない。 エレべーターや夕食で出会った初対面の日本の男性にも、気兼ねなく話しかけ、冗談で煙に巻いていた。
 男性に日本で何をしているのと聞かれると「知らんのかいなぁ、うちは吉本で漫才してるんやで」と、のたまう。

 翌日の朝食、ホテルの日本人男性はあれが吉本の漫才師やて、と一斉に見て噂をしながら振り向くので、こちらまでオドオドしてしまった。 さしずめ私などは年を食った貧相な付き添いなどと、さげすまれていたに違いない。

 彼女は朝食後、突然姿が見えなくなった。心配してホテル内を探し回っていたのだが、10時頃颯爽と ご帰還されて、△△さんこれどうですか。 云われてみると髪が美しくウエーブしてすごく若返っていた。  タイの美容院結構いけるで、と堂々たるものであった。

 タイは初めて、タイ語は何も分からないのに、一人で美容院とは人間のスケールが違うのだった。
日本に帰ったらまたバイトや、帰らんといたろか、と言いながら無念の帰国をされてから、まだお目にかかっていないが、もう一度一緒に旅をしたいものである。

 彼女一人が参加してくれたおかげで、一週間の旅がどれほど楽しく過ごせたことか。 おとなしい、あの娘さんと母子とは、いやいや何たる違いかと思っただけです。

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