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行きがかり上 不快かも知れませんが

  不快だとお叱りを頂戴するかも知れませんが、棺が置かれていたと書いてしまったので、もう少し書き加えることにします。

 葬儀は親類縁者が集まってくるまでに、かなり時間がかかるので、お亡くなりになって、早くて2日目か3日目くらいに始まることが多い。 タイではドライアイスを使わないので、遺体の保存に格別な処理をするようだ。

 私が手を合わせた、この棺は葬儀が終わって火葬の順番待ちをしているものである。ところが斎場が日本と違って薪をを使っているので、火葬を始めてから3日目にならないと、お骨を拾うことが出来ないそうだ。
大きな事故や病気の流行などがあると、死者の数が多くなり斎場の処理が追いつかないことがある。

 火葬が終わった後は、お骨を粉砕して遺族が少量を持ち帰る。この後は散骨する人、水に流す人などあって、お墓などは作らない。
墓がないので、戒名などももちろん無い。

 タイでは葬儀の費用は5,000バーツ(約1,4500円)あれば十分まかなえるそうだ。これだと死後の心配はいらない。 死ぬならタイが良いなと呟く日本人もいるそうだ。

 だから私たちがお寺に行っても、小高い丘にお墓があるのではないか、などと見渡しても存在はしないのだ。
 しかし、中国系のお金持ちの人たちは陶板に遺影と名前焼きつけて、寺の仏塔などに埋め込んでいるのが見受けられる。

 後に尾を引かない葬式は日本から見ると、これでいいのか、と思えるほどさっぱりしたものだが、墓はなくとも故人の写真を仏像と並べて、拝んだり偲んだりはするようだ。
 
 タイの仏教では死者は必ず生き返り、この世に再び生まれ変わると信じられているため、悲しみは日本ほど深くはないのであろう。

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