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メークローン線に乗って 鄙びた漁村へ

  終着駅に列車が近づくと、もの悲しそうな汽笛を鳴らして古ぼけたディーゼル車は最徐行を始める。 すると前方に佇んでいた多くの人々が、「またか」と言わんばかりに、ゆっくりと列車の通る場所を空けるのだ。

 つまり、駅の近くは、レールが市場に占拠されていて、汽車は遠慮がちに市場の中の終着駅へ入線するのだ。そんな馬鹿なところが有るんだろうか。
こんな港町へ向かう、タイ国鉄で一番古いメークローン線の列車に乗車した。

 昔はシェラトンホテルの横から出る渡し船で、対岸のクロンサーン桟橋に降りると、そこから列車に乗車できたそうだが、時代の流れか始発駅は次第に後退して、現在のウォンエンヤイ駅がメークローン線始発駅に昇格したのである。

 いままでは、このトンブリー地区にあるウォンエンヤイ駅へ行くのにずいぶん苦労をした。
しかし、BTS高架電車(スカイトレイン) が今年からチャオプラヤ河を越えて、ウォンエンヤイまで延伸されたから、簡単にメークローン線の始発駅であるウォンエンヤイ駅に行くことができる。

 ただBTSの駅と国鉄ウォンエンヤイ駅が離れているから困るんだ。駅から駅へ連絡するバスが無いので、タクシーを利用するか、へそ曲がりの私のように歩くしかない。

 BTS高架電車ウォンエンヤイ駅(終着駅)、右側の階段を降り進行方向へ200メートル進みタークシン通りを渡って、通りの左側歩道を徒歩10分、めでたく国鉄ウォンエンヤイ駅へ到着する。
この始発駅は、日本の常識では考えられないような駅なので、十分に気をつけないと通り過ぎてしまう。

 注意していると、ン これは? と思われる所があるから、これが駅である。 入ってみるとさすがにレールは2本敷いてあって、ホームには食べ物や雑貨の屋台やお店が雑多に並んでいる。
時にはホームをバイクで走っているヤツさえ現れるので困ってしまう。

 以前は入るのにも躊躇するような、うすぎたないトイレだったが、今年から改装して新しくなったので
無理なく利用できるようになった。美しくなっても前と同じ3バーツの料金である。

 ホームに入ったすぐに切符売り場があり、買いに行っても大概閉まっている。これは発車10分前くらいに窓口が重々しく開いて、行き先を 「マハチャイ」 と告げるとパソコンから打ち出された切符が手渡される。終着駅マハチャイ駅までの料金は30円であった。

 ここで切符を買っておかないと、時には災難が降りかかる事がある。 車内でも買うことが出来るはずだが、列車内には注意書きがタイ語で書いてある。それに 「切符を持たないで乗車すると、罰金として300円を徴収します。」 と書いてある。とタイ人が教えてくれた。

 タイ人以外には、そんな貼り紙を読める者はおらんで。 でもときどき捕まって哀願しているのを見かけることがある。 やはり時にはあるんだ。

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