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南国の蛍の光を求めて

 ツアーの面々は何を求めるのか知らないが、思い思い雑踏の中に消えていった。集合は午後6時に運河沿いのボート乗り場に集合である。

 アムパワーが水上マーケットとして、タイ人に圧倒的な人気を誇っていると聞いていたので、見るだけと思い人の中をかいくぐり橋の上から眺めてみた。大勢の人達が運河での船遊びや蛍を眺めるために集い、それを目当てに食べ物屋台ボートが蝟集しているだけではないか。

 日が西へ傾き夕闇が迫ってくると、次から次へとボートが蛍を求めて運河の上流へ出発していく。我々のボートも動き始め、かなりのスピードをだしはじめた。所々に存在する家の灯りが届くところはよいが、そこを離れると漆黒の闇の運河である。

Photo  運転手は慣れているのか闇に住む種族なのか、運河の中に出ている杭さえも見落とさない。運河に両側の木が増えて、そして大きくなってきた。この辺からが蛍のテリトリーらしい。

 ガイドが大声をあげ始めた。「あの木の中程におる」「その横の木の下の方で一匹飛んだ」 その声が示した方角に客の目は一斉に動くのだが、少なくとも私には見えることはなかった。

 客の中には、誘導されたように、そう云えばあそこの木に3匹ほど光っているような気がする。と催眠にかかったようなご婦人もいらっしゃった。

 蛍見物ってのは、幽玄の光を放ちながら舞うものと思うのだが、そうではないらしい。アムパワーの蛍は何故か大きな木に数万匹が群れてイルミネーションのように明滅すると、タイ人は口を揃える。ガイドは今晩は風が強いから蛍が出ていない。などと言い訳をしていたが。

 よかった。蛍はやはり雨季の風物詩だ。季節外れの2月に出るはずがないと思っていたので私は安堵した。蛍でも生まれる時期ってものがあるのだ。タイの蛍だって馬鹿ではない。自然界の理を備えていた。

 午後10時前にバンコクにたどり着いたパンダトラベルのバスは、罪滅ぼしか、サービスか、全ての客をホテルまで送るそうだ。バンコク都に散らばるホテルをそれぞれ回るのだから、時間のかかることかかること、私が最終客だったのでホテルについて、時計を見ると11時40分になっていた。

 これでウエンディーツアーとパンダバスの、どちらが客の立場に立って営業しているか、よくわかった。あまり成算のないツアーは組みたくないといったウエンディーツアーに軍配を上げざるを得ない。また、ウエンディーのツアーは、どのツアーも悪評高い土産物屋によることは一切しない。

 

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