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ムクダハーンの街は

 今日は朝からカンボジアの大平原を見に行ったので、目的のムクダハーンまでは、走行距離が370キロとお年寄りには若干ハードである。いつもなら、「これがまだ動くのか」と思えるボロバスを愛用していたから、今回のように、いい男のタクシー利用は破格の出来事である。 

 かまわんかまわん 一日中タクシーを乗り回して、一人3300円だ。などと太っ腹な
事を言っているが、この三人で支払った料金は運転手の半月分の給料に相当するのだから、運転手にとって、今日の稼ぎはありがたいことだろう。
 
ムクダハーンの高級ホテルと言われる、プロイパレスホテルに飛び込みで宿泊することができた。ホテルから東へ15分ほど歩くと、母なる大河メコンが乾季にもかかわらず滔々と流れていた。 何度見ても壮大なメコンの姿である。

Photo_2   ラオスへのイミグレを眺め、ふと上流を見ると大きな橋の工事が進んでいた。

この橋はアジア東西回廊と呼ばれる。ベトナムのダナン港を起点にして、ベトナム、ラオスを通過し、構想ではタイを経てミャンマーの西海岸モーラヤミャンまで続くインドシナ横断ハイウエイだ。

 昨日行ったチョーンメックにも、その数年後に大きな近代的な道路が出来て、素朴な国境の味が台無しになってしまったが、この東西回廊が作られると、ムクダハーンの街の魅力もかなり影響を受けるのではないか。

 ここの第二メコン橋と呼ばれる橋の建設にも、日本が円借款の形でとして80億円つぎ込こんでいるのだ。

 今回の旅の2年後に橋の袂まで行ってみたが、完成間近な橋は実に立派だったが、橋はムクダハーンの街から5㎞も上流にあって、どうやら景観を台無しにしただけで、町には何の恩恵も無いとのことであった。

 考えてみれば、5キロメートルも先に立派な自動車道が出来ても、日常の食料や衣料品を高速道路を利用して、買い出しに来るラオスのおばさんなどいるはずはなく、ムクダハーンの鄙びた街は昔と変わることなく、メコン河を小舟で行き来する風景が見られるに違いない。

 大河メコンに敬意を表した後、ホテルへ向かってしばらく歩くと、大通りは車の通行が禁止され通りの400メートルほどが、夜の市場に衣替えしていた。
 この市場は美味しそうな料理を中心に、果物やお菓子、飲み物がたくさんあって、見ているだけでもお腹の虫が騒ぐ。 ただ家庭用の料理ばかりで、その場で食べることは出来ないのが難点だ。

 夕食準備の女性達で溢れかえるこの市場は、私どもには縁のない存在だった。 彼女たちは気にいった料理を買い求めて持ち帰り、夕食として家族みんなで食べているのだ。
雨季の間は雨が多いので、スコールでもきて屋台が閉まれば、夕食抜きの家も出てくることだろう。

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