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危機感を失ったおじさん達

 昨日の 運転手が来たので、パーモーイーデーンまで行ってくれと言うと怪訝な顔をしている。それもそのはず、昨日告げた行き先とは正反対のカンボジア国境なんだから。
 それでも、気のいい男は100キロほど西方へ走って、ついには山の上に登った。 ここがカンボジア国境である。

 さらに歩いて山道を少し行くと、道はとぎれて無い。 国境と呼ばれる断崖の頂に立っていたのである。 そう、ここはカオプラビハーン遺跡の隣の山だ。
600メートルの断崖の下には、遙か彼方まで広がるカンボジアの大平原が、密林が、自然のパノラマを展開して、私たちを感動の世界へと誘ってくれた。

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 現在はカンボジアが、タイの大使館を焼き討ちした事件により、両国すべての国境ではこの紛争のあおりを受けて閉鎖中、普段は行き来できる両国の一般人も入国は出来ない状況となっていた。なので残念ながらカオプラビハーン遺跡もカンボジア領なので行くことは叶わない。

 実はこのバーモーイーデーンでも、緊張した国境警備隊の兵士が、山中の小道を6人単位で厳重なパトロールをしていた。 少し離れた鉄条網に囲まれた要塞の中には、たくさんの兵士が待機して、いつ起こってもおかしくない緊急事態に備えていた。

 パトロール隊の後を、日本のおじさん三人もついていくと、彼らは途中で休憩をとった。
つかの間の休憩に入った兵士に近づいて、写真を撮ってもいいかと尋ねてから、数枚の写真を撮ることができた。銃は持っているが根は優しいタイ人である。

 こんなことでいいのか。紛争中の国境でパトロール中の兵士ですぞ。 まったく危機感を覚えない平和ボケの日本人そのものの行為であった。 誠にお恥ずかしい。これからは十分注意をします。

 その夜のテレビは国境閉鎖で経済の行き詰まったカンボジア人が、物資を求めて密入国し、それを国境警備隊が追跡して取り押さえるシーンが放映されていた。 この現場がなんとバーモーイーデーンであった。 非常に厳しいところを訪れていたものである。

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