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タイ 今はまだ雨期

 タイの季節は乾期、暑期、雨期の三つに大別される。 そして10月の今は雨期から乾期へ移る時期なのだ。 日本の梅雨の終わりがそうであるように、タイでも雨季の終わりには大量の雨がよく降る。

 タイの雨期は一般的に午後2時頃、空が漆黒の雲に覆われ、そのあと強烈な雨が降ってきて、夕方には矛を納めるのが普通である。 降っている間は道路は川のように水が流れるので、道を歩くのは時間に追われる観光客ばかりとなる。

 今朝(10月27日)の朝日、産経、読売の各紙に、「タイで洪水被害拡大、死者56人に」との記事が一斉に掲載された。 記事によると被災地域34県、被災者98万所帯で、チャオプラヤ河沿いのノンタブリー県やパトゥムタニ県でも被害が拡大しつつある。と書かれている。

 そして首都バンコクでは、中心部を流れるチャオプラヤ河の、水位が上昇し満潮時には氾濫の恐れがあるので、厳戒態勢が敷かれているそうだ。弟二人が今タイに滞在中だが行動に支障が出ていないかどうか気がかりである。

 日本では洪水の状況をメディアの報道は、激流、土砂崩れ、家屋の流失などと大きな被害が伝えられるが、タイではそうはならない。

 日本ならば山岳地帯に大量に降った雨は、日本海と太平洋の両側に急流となって流れ下るが、タイの場合は全部の雨がタイ湾を目指す。緩やかな広い平野を下流に向かうので、激流にはならず静かに流れつつ、広い地域が水浸しになるのだ。

 水浸しになるのをタイでは洪水と云うが、数年前の9月に東北タイのサコンナコン空港から、タイ航空の飛行機でバンコクへ帰る事になった。一日に1便しか飛ばない飛行機は午後4時頃のフライト予定であったが、昼頃から強烈なスコールに見舞われた。

 幸いスコールは2時過ぎにあがり、飛行機は飛んで来るだろうかと外の様子を見ると、何と大きな湖が出現しているではないか。滑走路など跡形もなく、深さの知れぬ洪水であった。こんな状況では欠航は当然だ。

 ところが4時前に飛行機の爆音が、遠くで聞こえ始め、機影が近づいてきた。こんな所に着陸するのか? 機長が勇敢なのか無謀なのか、ものすごい水しぶきを上げながら無事に着陸したのである。 空港の消防車も待機していたが、見る者みんな拍手で出迎えた。

 喜びもつかの間で、次は私達を乗せてバンコクへ向かうという。そんなあ、まだ滑走路は水浸しなのに、危険じゃあないですか、命を粗末にするタイの飛行機であった。さすがに雨期の洪水など毎年のことと、驚かないタイ人関係者であった。

 これも数年前の10月、中部タイのピサヌロークから、バスで、スコータイヘ向かった。この時も洪水に見舞われた道路をバスは走った。大きな湖の中に2列の樹が整然と並び、その樹の間をバスは何事もなく水をかき分け、平然と走ってスコータイに安着したのだ。

 樹列は道路の目印になっていたのだが、これも洪水に毎年見舞われる、タイ人の生活の知恵であると感心したものである。

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