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退路を断って永住

 四国出身のS氏のブログに行き当たり、Tタイと言うブログを長い間愛読させて頂いた。
S氏は平成11年に、勤続30周年の記念として、旅行券を会社からプレゼントされて、奥様とツアーでタイを訪れたそうだ。

 彼はバンコクを中心に、おきまりの有名寺院や王宮、アユタヤなどの遺跡、などを巡って帰国された。 しかし車窓から眺めた、ややこしそうな屋台や黒煙をまき散らして走るバイクの群れ、人々の笑顔などを思いだし、何かをタイに忘れてきたような気持ちが、いつまでも消えなかったそうだ。

 これで彼の人生は目覚めたというか、狂い始めたというか、立派にタイにはまるお膳立てができあがった。
52才で早期退職制度に応募して、定年並みの退職金を手に、タイへの旅が深まって、バンコクにアパートを借りるまでになった。

 それから数年経って、彼がマレーシアの旅からバンコクへ帰る途中、国境の町スンガイコーロクで出会った女性に思いを寄せるようになった。 それだけのありふれた話である。

 ところが1年後に、バンコクで奇跡的に彼女と再会を果たしてしまった。 その時彼女は28才、彼は55才であった。 間もなく日本の奥さんとは当然のごとく離婚して、彼女の故郷である北タイに、彼女名義の家を新築して永住を決意することになった。

 若い彼女とは正式に結婚し、村を挙げての祝福を受けたのち、彼女の両親や親族がたくさんいる村での生活がはじまった。

 残念なことに数年で破局は訪れ、女性は家を捨てバンコクへ去っていった。  ここまではよくある話なのだが、彼の決断は少し異なった。

 女性の家出後も、彼女の家族とともに生活を続けていて、その経緯がありのまま、ずっとブログに綴られていたのだ。
 この長期にわたるブログの内容は、中身が濃くて膨大な量にのぼり、私も毎日楽しみに読んだものである。

 一昨年タイに長期滞在していた日本人は、45,000人、永住者の数はは974人である。この永住者974人のなかに、S氏のように日本に帰ることなく、タイに住みついている人がかなり含まれるのだ。

 Tタイと言うブログを (今はこのブログは読むことが出来ない) 長く読み続けるうちに、私もこんな山の中の町を一度訪ねてみたいと思うようになった。

 

 

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