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見知らぬパヤオへ

 タイの田舎に定住することを決意されるだけあって、田舎の自然を見る目、生活の様子や風習、村の人達とのつながり、タイ人の気質などが克明に描かれて、読んでいる私がそこで生活をしているかのような錯覚に陥る、見事な描写であった。

 特に奥さんが去った後、ハイさよならではなく、家族と近縁の人たちの中で生活を共にして、一家の主としての生活に、心から拍手を送ったものである。

 この彼が生活を始めた町が、バンコクの北710㎞に位置する寒村パヤオである。 
パヤオは日本人には馴染みはほとんど無いが、非常に貧しい県で、タイではエイズが多いことで知られている。

 私はS氏のブログを読むにつれ、一度パヤオの町を訪れてみたい。と思う気持ちが高まってきた。 彼に逢おうとは思わないが、彼が書いている町の匂いでもかいでみたい。そんな気持ちを抱かすブログって本物である。

 パヤオへは飛行機の便がないので、無謀にもバンコクからバスで北上し、車窓から風景など楽しみながら、彼が根付いている町 「パヤオ」 行きに挑戦することにした。
 
 7月4日、高架電車BTSを利用して終着駅モーチットへ到着した。
この駅はチャトチャック公園の前にあって、今日は運悪く日曜日、サンデーマーケットが開かれるため、人の大波がうねりかえっていた。 なんでもサンデーマーケットが開かれる日は、一日に十万人を超える人が訪れるそうである。

 バスターミナルのモーチットマイへ行くには、電車の駅からバスに乗り換えが必要なので、バス停から77系統のバスに飛び乗った。(バンコクのバスは完全には停車はしない)
 バスはほぼ満員で、横には大きなリュックを担いだ白人の青年が2人立っていた。

 女車掌が金属の料金箱をカシャカシャ鳴らしながら、切符を切りにやってきた。バスがバスターミナルへ行くかどうかを青年が尋ねたが、この車掌は知らぬ顔だ。

 あかんなあ。 車掌に流暢な英語で聞いても分かる訳がないではないか。 世界中英語が通用するとでも思っているのか。 ここは「バスターミナルOK」なら彼女も理解ができただろうに。 

 しかし、77系統のバスには同じ77を表示していながら、違う方面へ行ってしまうバスもあるのは確かだ。 正直に言えば、私も多少は不安を抱いていたので、車掌に行先を確かめ、青年にも伝えてやった。

 車掌も若者の質問を無視した、後ろめたい気持を持っていたらしく、ホッとした表情を見せ私に向かって微笑んだ。到着したこのターミナルは、ばか広くて方向も定かではない。

 自信の全く持てない長身の青年2人は、小さなおじさんの後を従順についてくる。生意気に髭などはやしているが、かわいい大学生なんだ。でも、他人が見たら随分と滑稽な3人組に見えたことだろう。

  このターミナルは、一日に何百台ものバスが地方へ向けて発着するので、大変混雑している。 しかしここに集まる人はすべてターミナルを目指しているのだから、人の流れさえ見ていれば迷うことはない。 

 彼ら2人は、自分たちはイングランドから来た、とかなんとか云っているが、ようするにイギリス人なのだろう。 私の感覚では、世界には白人と黒人、黄色人種の三種類しか存在しないことになっている。 でもそんなこたあどうでもいいんだ。 いったい彼らはどこへ行こうとしているんだ。

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