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似合わぬバスで北タイへ

  アユタヤへ向かうイングランドとか云っていた大学生と別れて、私の旅は動き出した。

 712㎞、所要時間11時間のバスなので、体力と相談してVIPバスの座席があるかどうかを聞いてみた。 パヤオ行きのVIPバスは午前8時と夜間に発車する3本とのこと、そのうち空席があるのは朝の便だけだそうだ。

 こんな事もあろうかと、始発電車で来ていたので、かろうじて8時のバスに間に合った。
タイの超田舎であるパヤオ行きのVIPバスには驚いた。 普通の大型バスと同じ大きさなのに、座席が24席しかない、座席を倒して足を伸ばしてみても、足が短いせいもあるだろうが、前の座席に届きもしない。

 私の座席は左側の3番目、縦3列なので隣は何も無し、しかも新車だった。 でも料金はタイにしては 1,600 円と高かった。

 運転手はパイロットと見まごう威厳ある制服を着用して、交代運転手をいれて2人乗務。 車掌は白のブラウス、黒のスカート姿で、女子大生のような小柄の女性。
ブルーの絨毯が敷き詰めてあるせいか、車掌は靴を脱いではだしだ。

 車掌が出発に際して早口で挨拶を始めた。高校生がはにかみながら、暗唱発表をしているようで、とっても可愛いが、挨拶の内容は全然分からない。

 午前8時の発車時刻となって、運転手と車掌はバスから降りた。 出発時間と違うのか。
3人は乗車口の下で横に並び整列、時報と共にターミナル全体に国歌が流れてきた。バス内の乗客以外の人は、ターミナルの客も売店のおばちゃんも直立不動で聞いている。

 彼らは国王を敬愛し、僧侶をあがめる仏教徒なのだ。そして、バスから電車から仏像があれば必ず手を合わせることを、親から教わって実行している国民なんだ。
子ども連れで、いろいろなお寺へお参りする事が楽しく思える人々である。 日本とは違うんだなあ。

 タイでは午前8時と午後6時に、公共施設のスピーカーから、大音量の国歌が流れ、国民は起立して国と国王に敬意を払うことを習慣としている。
 この国歌が終わるのを待って、ターミナルで出発を待っていたバスの群れは、目を覚まし動き始めた。

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