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パヤオの夕食は

  11時間に及ぶバスの旅を終えてパヤオの町に到着したのだが、すでに雨と夜の闇があたりを支配していた。
ホテルの予約などはしていなかったので、すがるような気持ちでフロントの前に立った。
 恐る恐るフロントの女性に、部屋はありますか。と尋ねると 爽やかな笑顔で 「ミーカー」 と答えてくれた。

 やったあ、部屋があった! フロントの女性の顔が一段と美しく見える。  が、一度に疲れと安堵感を覚えた。

   雨と闇の世界の中を路頭に迷うことなく、ホテルのベッドで休むことが出来る。料金などいくらでもいいぞ。

 しかし、やはり尋ねました。 一部屋一泊いくらですか? 美しい女性は 2,800円です、朝食も付いていますよ。
 朝はパヤオ湖の見晴らしが素晴らしいとのことで、ツーベッドで、バスタブもシャワールームもついて、まったく文句なしのホテルのようだ。

 この 「ゲートウエイホテル」 では、夜はレストランが閉まっているため、夕食を求めて外出した。
 200メートルほどのところの、道路沿いで10数軒の屋台が美味しそうな匂いと煙をまき散らして、空腹の人々を狙っていたが、ビールを置いていなかったのでこれは駄目だ。

 灯台もと暗し、何とホテルから少し離れた所で食堂を見つけた。調理を店先でやっているので中級の食堂だ。(調理を客の目に触れない奥でしている店は上級の店である)

 店先ではオバサンが、フライパンでもうもうと煙と匂いを出しながら調理をしている。手際が非常によく美味しそうなので入ってみた。

 一瞬、外国人だと、とまどったようだが、笑顔でサワデイーカーと平静に戻った。
五目野菜炒め、オムレツ、イカ焼きとビールを所望して、改めて店内を見渡すと、テーブルが六卓あって客も三組ほどの入りで盛り上がっている。

 料理ができあがったところで、カオ(ご飯)はどうすると云ってきたが、最後に麺類が食べたかったのでお断りした。

 ホテルは近いし、料理もなかなかうまい。 お世辞半分に 「なかなか美味しい」 と北タイの言葉で言うと大喜びして、客ともども笑っていた。彼女たちは滅多に見たこともない日本人が「ラムテーテー」などと云ったので、驚くと同時に笑ったのだ。 

 十分堪能して仕上げに麺 (センレックナーム) を注文した。 具には何を入れるか、と叫んでいるので、何でもいい任せると、鷹揚なところを見せると、鶏の蒸したのをスライスして入れようとしている。
待て待て、私はカシワが苦手だ。

  ガイマイアオ (カシワは要らない) と云っているのに、オバサンは強い。
首を横に振りながら、 「これは鶏ではないアヒルだ」。 そして麺が隠れるほどアヒルを乗せてしまった。食わず嫌いと云うのでしょうか、食べてみると意外に柔らかく、味付けもよかったので完食!

 わいわい言いながらの夕食も10時が過ぎて終わった。見上げる空には見たこともない南国の星の群れが瞬いている。
 遙か北タイの田舎で知らない人との、わずかなふれあいではあるが、こんな事が旅の醍醐味を増してくれるのだ。
 

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