航空機

食わず嫌いの航空便

昔、タイへ行くのにシンガポール航空をよく使うことがあって、機体も乗務員もサービスにも満足して、毎回利用したものであった。

 関西空港からバンコクへは一日1便の運行で、往路がシンガポール航空なら当然復路もシンガポール航空であった。 一日1便というのは学校や会社と同じように、時間の選択肢に自由がないので、だんだん利用するのに飽きが出てくる。

 そんな思いを抱いていた時、シンガポール航空がバンコクへの直行便から撤退した。それでは日本航空はどうだろうと、2度ほど乗ってみたが、乗務のおじさん従業員もスチュワーデスも日本人で、日本の出店が飛んでいるように思えて仕方がない。その上に圧倒的な日本人乗客だから旅の趣はは皆無であった。

 それ以降ずっとタイ国際航空ばかりの利用である。最近はバンコクスワナプーム空港からの復路のスケジュールに肩寄りがあって使いにくい事や食事の内容が落ちてきたなど、マイナス面が目に付くようになってきた。

 昔から年寄りの旅は、途中休憩をこまめに取って、体力に応じた動きをするものであった筈である。
それが、本人はいつまでも若い気でいるから、こまめに休憩など思いもよらない。 その結果,飛行機の6時間は長いのう。などとぼやくようになる。

 単調な飛行機など早く到着すればいいなどと思ってきたが、今回はそうではなくて、休み休み行こうかい。と考えを変えてみた。

 関西空港を10:00に飛び立つTG621便は、バンコクへは16:35に到着する。なんと 時差を考えるとフィリピンのマニラを経由して、日本から8時間35分かかっての到着である。 (直行便なら所要時間は6時間30分)

 私はタイへ行くのに、なんで遠回りになるフィリピンなど回って行なあかんね。時間ばかりかかる、こんな飛行機乗りとうない。と思っていた。

 いざ搭乗してみると乗客は60%くらい、見てみい、人気はないやないか。
ところが、2時間少したった頃、ふと窓から下を覗いてみると群青色の海の中に珊瑚礁が薄く広がって、夢のような景観をなしているではないか。

 この美しい環礁が点々と海に浮かぶさまは、得も言われぬ優雅さで、心を揺さぶられる思いであった。綺麗なものを見たなあ。
その情景も感激もマニラ上空にさしかかると、夢幻のごとく消え失せてしまった。

 マニラ空港のトランジットは1時間10分だったが、美しくないとはいえ待合室は、飛行機と違って大地の上で床が動かないので、気分転換には最高である。
時間になって飛行機にもどると、乗客は20%くらいになっていたが、そのあとフィリピンからの客で満席になった。

 出発の仕切り直しで、2度目の昼食をとって3時間ほどでバンコクに到着した。
日本を出て3時間30分で、1時間の休憩を取り、休憩後3時間で現地に到着とは、体力に自信のない高齢者のとっては、贅沢なフライトである。

 何事も食わず嫌いではいけません。次回は帰りの便もマニラ経由にして、時間はかかってものんびり休憩を挟んだ旅にしたいと考えている。

  <2010年の夏期スケジュールから、TG 621便はなくなった>

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時代遅れの男になりました

 タイの国内航空のチケットを、旅行代理店にお願いしてみたら、往復なら出来ますが片道では買えません、とつれないお言葉が返ってきた。

 それでは、と淀屋橋にあるタイ国際航空に相談してみたら、うちで片道航空券を発売しますが、正規の料金なので、バンコクでディスカウントされたチケットを求める方がはるかに安いですよ。 とアドバイスされた。 

 日本でタイ国内の片道航空券は買えないのか。と娘に相談してみたらインターネットで、いくらでも買えるそうだ。 そうかネットか。 高齢者には不便な世の中になったものである。

さっそく我が家にきて手伝ってくれた。インターネットでバンコクエアウエーズのサイトをだして、検索してくれた。 へえー バンコクからチェンマイまで、料金は3通りあって、いずれかを選ぶ。さらに早い時期に申し込むと料金は安くなっている。

 希望の飛行機が選択できたら、自分のクレジットカードの (クレジットナンバー、セキュリティーナンバー、有効期限、メールアドレス)などを打ち込んだ。
すると、早くもメールで引受書類が送られてくる。この時点で支払いは完了である。

 これだけの作業で航空券が手にはいるのだが、70歳を遙かに超した時代遅れが、パソコン、メールアドレス、クレジットカードなどを自分名義でもっていると思うのか? また操作ができるのか?
 まごまごしていたら振り込め詐欺にこんにちは、とやられるのが落ちだ。

 「時代遅れの男になりたい」 なんて気楽に歌うのは若い者の格好良さ願望であって、その悲哀に遭遇してみると情けないものである。

 チェンマイまでの足の確保は出来て、出発の日が近づくと、チェンマイからランパン、ウタラディット、ピサヌローク、ナコンサワンなどを列車とバスを乗り継いでバンコクまで行くという計画がだんだんじゃまくさくなってきた。

 そこで出発の5日前になって、またまたネットでチェンライからバンコクまでの片道航空券を購入してしまった。

 これで飛行機による移動の準備は完了した。

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時代から取り残された とまどいのエレジー

 今回の旅ではぜひここへ、という強い目的地が定まらぬ内に、出発予定日が近づいてきた。
とりあえずバンコクまでの航空券は確保しておかねばと、大手旅行代理店のJ××へ行った。タイ航空でバンコクまで行きたいのですが、安いチケットはありますか。

 「そうですね。一番安いので96,000円くらいですね。」
お宅のホームページには5万円台で出ているのですが、そのチケットは買えませんか。
 「あれはネット販売なので、店頭では扱ってはいないのです。」

 私は航空券や海外のホテル予約などは、旅行代理店に行けばいいのだと思っていた。
何がネットや。ネットを持って行かねば買えなくなったのか。

 亡くなった河島英五が歌っていた 「時代遅れの男になりたい」 あの歌を聞いたときには、男のロマンを感じさせて、いいなあと思ったものだが、介護保険証が送られてきたり、敬老乗車証を愛用しているようでは、時代遅れとなっても仕方がないか。

 J××を出た後、すぐ近くにあるH△△旅行社へ行って、同じように尋ねると、その日のタイ航空なら50,000円ですよ。サーチャージ、関空使用料、保険などが加わりますから、合計57,720円になります。  よかった。時代遅れにでも、チケットが買える旅行代理店があった。

 じゃあ、タイでミャンマーと国境を接している、メーソットをターゲットにしてみようか。軍事政権が支配するミャンマー(ビルマ)には、入国したいとは思わないが、そっと覗いてみたい気がして調べてみた。

 メーソットの町は、遺跡で有名なスコータイから山の奥にずーと入った彼方にある。バンコクから飛行機が飛んでいたが、今は採算が取れず無期運休中だ。
 
 とすればバンコクからバスで8~9時間で行くことが出来るが、少しめんどうか。
 ではスコータイまでバンコクエアーの飛行機で行けば、と考えはじめたとき、メーソットとターク地方でマラリアがかなりの数で発生しているとの情報に接した。

 年も取ったし、血液もO型で蚊とも仲良しだし危ないなあ。 と弱気になってチェンマイに行くことにした。
 チェンマイからバスと汽車を乗り継いで、色々なところに泊まりながらバンコクまで一週間ほどかけて旅をしようとの目論見である。

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時代遅れの男になりました

  タイの国内航空のチケットを、旅行代理店にお願いしてみたら、往復なら出来ますが片道では買えません、とつれないお言葉が返ってきた。

 それでは、と淀屋橋にあるタイ国際航空に相談してみたら、うちで片道航空券を発売しますが、正規の料金なので、バンコクでディスカウントされたチケットを求める方がはるかに安いですよ。 とアドバイスされた。 

 日本でタイ国内の片道航空券は買えないのか。と娘に相談してみたらインターネットで、いくらでも買えるそうだ。 そうかネットか。 高齢者には不便な世の中になったものである。

 さっそく我が家にきて手伝ってくれた。インターネットでバンコクエアウエーのサイトをだして、検索してくれた。 へえー バンコクからチェンマイまで、料金は3通りあって、いずれかを選ぶ。さらに早い時期に申し込むと料金は安くなっている。

 希望の飛行機が選択できたら、自分のクレジットカードの (クレジットナンバー、セキュリティーナンバー、有効期限、メールアドレス)などを打ち込んだ。
すると、早くもメールで引受書類が送られてくる。この時点で支払いは完了である。

 これだけの作業で航空券が手にはいるのだが、70を遙かに超した時代遅れが、パソコン、メールアドレス、クレジットカードなどを自分名義でもっていると思うのか? また操作ができるのか?
 まごまごしていたら振り込め詐欺にやられるのが落ちだ。

 「時代遅れの男になりたい」 なんて気楽に歌うのは若い者の格好良さ願望であって、その悲哀に遭遇してみると情けないものである。

 チェンマイまでの足の確保は出来て、出発の日が近づくと、チェンマイからランパン、ウタラディット、ピサヌローク、ナコンサワンなどを列車とバスを乗り継いでバンコクまで行くという計画がだんだんじゃまくさくなってきた。

 そこで出発の5日前になって、またまたネットでチェンライからバンコクまでの片道航空券を購入してしまった。

 これで飛行機による移動の準備は完了した。

 

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時代から取り残された とまどいのエレジー

  今回の旅ではぜひここへ、という強い目的地が定まらぬ内に、出発予定日が近づいてきた。
とりあえずバンコクまでの航空券は確保しておかねばと、大手旅行代理店のJ××へ行った。タイ航空でバンコクまで行きたいのですが、安いチケットはありますか。

 「そうですね。一番安いので96,000円くらいですね。」
お宅のホームページには5万円台で出ているのですが、そのチケットは買えませんか。
 「あれはネット販売なので、店頭では扱ってはいないのです。」

 私は航空券や海外のホテル予約などは、旅行代理店に行けばいいのだと思っていた。
何がネットや。ネットを持って行かねば買えなくなったのか。

 亡くなった河島英五が歌っていた 「時代遅れの男になりたい」 あの歌を聞いたときには、男のロマンを感じさせて、いいなあと思ったものだが、介護保険証が送られてきたり、敬老乗車証を愛用しているようでは、時代遅れとなっても仕方がないか。

 J××を出た後、すぐ近くにあるH△△旅行社へ行って、同じように尋ねると、その日のタイ航空なら50,000円ですよ。サーチャージ、関空使用料、保険などが加わりますから、合計57,720円になります。  よかった。時代遅れにでも、チケットが買える旅行代理店があった。

 じゃあ、タイでミャンマーと国境を接している、メーソットをターゲットにしてみようか、軍事政権が支配するミャンマー(ビルマ)には、入国したいとは思わないが、そっと覗いてみたい気がして調べてみた。

 メーソットの町は、遺跡で有名なスコータイから山の奥にずーと入った彼方にある。バンコクから飛行機が飛んでいたが、今は採算が取れず無期運休中だ。
 
 とすればバンコクからバスで8~9時間で行くことが出来るが、少ししんどいか。
 ではスコータイまでバンコクエアーの飛行機で行けば、と考えはじめたとき、メーソットとターク地方でマラリアがかなりの数で発生しているとの情報に接した。

 年も取ったし、血液もO型で蚊とも仲良しだし危ないなあ。 と弱気になってチェンマイに行くことにした。
 チェンマイからバスと汽車を乗り継いで、色々なところに泊まりながらバンコクまで一週間ほどかけて旅をしようとの目論見である。


 

 

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食ってみなければ分からぬ 食わず嫌い

 昔、タイへ行くのにシンガポール航空をよく使うことがあって、機体も乗務員もサービスにも満足して、毎回利用したものであった。

 関西空港からバンコクへは一日1便の運行で、往路がシンガポール航空なら当然復路もシンガポール航空であった。 一日1便というのは学校や会社と同じように、時間の選択肢に自由がないので、だんだん利用するのに飽きが出てくる。

 そんな思いを抱いていた時、シンガポール航空がバンコクへの直行便から撤退した。それでは日本航空はどうだろうと、2度ほど乗ってみたが、乗務のおじさん従業員もスチュワーデスも日本人で、日本の出店が飛んでいるように思えて仕方がない。その上に圧倒的な日本人乗客だから旅の趣はは皆無であった。

 それ以降ずっとタイ国際航空ばかりの利用である。最近はバンコクスワナプーム空港からの復路のスケジュールに肩寄りがあって使いにくい事や食事の内容が落ちてきたなど、マイナス面が目に付くようになってきた。

 昔から年寄りの旅は、途中休憩をこまめに取って、体力に応じた動きをするものであった筈である。
それが、本人はいつまでも若い気でいるから、こまめに休憩など思いもよらない。 その結果飛行機の6時間は長いのう。などとぼやくようになる。

 単調な飛行機など早く到着すればいいなどと思ってきたが、今回はそうではなくて、休み休み行こうかい。と考えを変えてみた。

 関西空港を10:00に飛び立つTG621便は、バンコクへは16:35に到着する。なんと 時差を考えるとフィリピンのマニラを経由して、日本から8時間35分かかっての到着である。 (直行便なら所要時間は6時間30分)

 私はタイへ行くのに、なんで遠回りになるフィリピンなど回って行なあかんね。時間ばかりかかる、こんな飛行機乗りとう無い。と思っていた。

 いざ搭乗してみると乗客は60%くらい、見てみい、人気はないやないか。
ところが、2時間少したった頃、ふと窓から下を覗いてみると群青色の海の中に珊瑚礁が薄く広がって、夢のような景観をなしているではないか。

 この美しい環礁が点々と海に浮かぶさまは、得も言われぬ優雅さで、心を揺さぶられる思いであった。綺麗なものを見たなあ。
その情景も感激もマニラ上空にさしかかると、夢幻のごとき消え失せてしまった。

 マニラ空港のトランジットは1時間10分だったが、美しくないとはいえ待合室は、飛行機と違って大地の上で床が動かないので、気分転換には最高である。
時間になって飛行機にもどると、乗客は20%くらいになっていたが、そのあとフィリピンからの客で満席になった。

 出発の仕切り直しで、2度目の昼食をとって3時間ほどでバンコク到着した。
日本を出て3時間30分で、1時間の休憩を取り、休憩後3時間で現地に到着とは、体力に自信のない高齢者のとっては、贅沢なフライトである。

 何事にも食わず嫌いではいけません。次回は帰りの便もマニラ経由にして、時間はかかってものんびり休憩を挟んだ旅にしたいと考えている。。

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