バンコクのあれこれ

誰のための エアポートリンク?

 待ちに待った、空港から都心に向かう電車がこの8月についに開通した。しかし利用した人の感想は悪評ばかりで、よく言う人は少ない。空港から辺鄙なところばかりを走って地下鉄、BTSに乗り換えられるというが、どうも接続に問題があって役に立っていないそうだ。

 エアポートバスもタクシーも不安定要素が多いので、新たに完成した電車に大きな期待を抱いていたタイスキおじさんは、またかいなあ。と落胆しきりであった。エアポートリンクなんて生意気な名前が恥ずかしくないのか、よう走れたモンや。

 そこで重さ15㎏のスーツケースを引いて、エアポートリンクに乗車してみた。空港2階の到着階からエスカレーターで地階の左端までやって来た。人の少ない寂しい場所だが、それでも切符売り場はある。

 まだ開通して3ヶ月しか経たないので、切符は全線15Bの大サービスだ。それでは改札機は、ない! まだ暫定なので改札口付近に立っているおじさんに切符を見せるだけだ。40メートルほど進むと外観は立派な3両編成の電車が停車していた。

Photo_3  乗車してみると1車両に5人くらいはスーツケースを持った客が座っていた。どうも落ち着かない綺麗な電車だ。

 客の少ない電車も時間が来ると定刻発車である。

 バン! と車内に響き渡る大きな音がした。一瞬度肝を抜かれるような大きな音である。 この音はドアーが左右から閉まって、その後手前にバンと引かれて安定する仕組みだった。

 それはなかろう。その時足を挟まれたら骨折は免れない。骨折事故は時間の問題と思うのだが。 心臓に響くようなこんな大きな音が、駅毎に鳴り響くのだから、眠気を振り払うには役立つだろうが、やはり欠陥電車だと云わざるを得ない。

 空港を出た電車は途中7駅で、終点パヤタイ駅に約30分で到着した。重いスーツケースを持つと、ここからが問題だ。パヤタイ駅の到着ホームは4階にある。当然次は3階に降りるのだが、何とエレべータ-もエスカレーターもない立派な駅なのだ。

 ここで足腰の弱ったタイスキおじさんに、15㎏のスーツケースを担いで下りろとはい何と言うことだ。階段を約25段も数えてやっと3階に降りる事が出来た。

 3階から2階へもエスカレーターもなく階段だ。金はないけど時間には余裕があるので、入念に調べてみるとエレベーターが1基隠してあった。エレベーターのドアーには車椅子のマークしかなかったが、重い荷物でも当然利用できるはずだと乗ることにした。それを見ていた係員もないも云わなかったからいいのだろう。

 2階まで降りるとなめらかな傾きを持った通路があって、20メートルも行くとBTS高架電車のパヤタイ駅に無事接続していた。BTSのホームには登りのエスカレーターが1個所あるので、階段の恐怖はない。

 空港からBTSにたどり着く場合の恐怖は3個所だ。ドアの閉まるド迫力ある大音響。時間によっては日本の通勤電車さながらの混雑。パヤタイ駅にある25段の階段。大阪からの午前便で到着した乗客は、間違いなくラッシュにかかって、エアポートリンクもBTSでも肩身の狭い思いをしなければならないだろう。

 念のために書いておくと、急行駅のマッカサン駅で下車してタクシーを拾うか、地下鉄に乗り換えればいい。などと物の本には書かれているが、これは歩き回って迷うだけ、私はパヤタイ駅まで行ってBTSに乗り換えるのが一番いいと思っている。

帰途の空港行きの場合はどうだろう。BTSパヤタイ駅からエアポートリンクのホームまでエスカレーターが一応完備しているので、帰国する場合は問題がない。

 エアポートリンクと名付けた電車が開通したと聞いて、これでタイへ出入国する観光客やビジネス客も、アクセスに気を遣うことなくなったはずなのだが、これには但し書きがある。

 それはラッシュ時間を避ければ、観光客も快適に利用できると言うことだ。大阪から到着する便は2便とも朝夕どちらかのラッシュにかかるので、気持ちよう使うことは出来ないのである。

 現在の全線15Bのサービス期間が終わり、通常料金になってラムカムヘンあたりの学生の乗車が減少すれば、多少は混雑が緩和するのかも知れない。色々と調べてみたが、タクシーを利用するしかないか。と落胆している。

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スワンナプーム空港からのアクセス(タクシー)

 空港から都内へのエアポートバスが役にたたないのなら、私があまり好きではないタクシー利用の選択もいたしかたない。とスーツケースを引っ張って空港一階のパブリックタクシーの乗り場へ行った。

 そこには受付のデスクがあって、係員が客から行き先を聞いて、列を作って客を得るべく並んでいる運転手を順に呼んで、客の行き先が分かるかどうかを確認の上で、客を運転手まで誘導する。その時点で何やら書いた書類を客に渡すのでこれは、下車するまで保管する。

 この用紙は途中でトラブルが起こった場合解決できるよう、車のナンバーと送り先、運転手の名前が記されているので、無事に目的地に着いた時点で運転手に渡す。乗車してすぐ書類を手渡すよう要求する運転手もいるが、到着後渡す方がいい。

Photo_2  私の乗った運転手はハイウエー ? と聞いてきたので私はOKした。高速を走っても私の目的地までなら高速料金はせいぜい60~70Bだ。

 高速料はその都度客が運転手に渡すシステムなので、私はOKした時に、ハイウエーと言いながら100Bを渡しておいた。

 こうしておけば運転手は、料金所を通過する毎に律儀に支払って、釣り銭を私に返してくれる。

 途中で高速を乗り継いだが、一般道へ出たのは思った通りオンヌット付近だった。この頃から運転手はソワソワキョロキョロし始めた。目的のホテルを知らないのだ。 そして「どこだ」と言い始める。 こんな時は地図など見せても何の役にもたたない。子供の頃から地図など読んだことがないからだ。

 今日のホテルはBTS高架電車のオンヌット駅とプラカノン駅の間で、プラカノン寄りと聞いていたので、運転手に電車のプラカノンは前方か後方か、と聞いたら前方だと言うから、じゃあもう少し走れと指示した。

 暫くすると道路が坂になった部分に差しかかったので、ここはプラカノン運河の上だ。あと150メートルでホテルに着くと予測できた。こうして無事にホープランドホテルに到着したのである。

 メーター運賃170B+高速料70B+空港使用料50Bの合計290Bだったが、Photo 空港使用料50Bは空港が定めた使用料なので、運転手がボッテいるのではない。 

 ここのホテルから150メートル離れたところにある、プラカノン運河は素朴で古の運河風景を、今に残したような風情があって実にのどかである。

 船頭にパイオンヌットと告げて頷けば、地元客と混乗だが40分ほどゆっくり時間をかけて終点まで乗ることが出来る。

 乗船料はわずか10B(30円)である。

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掃いて捨てるほどあるバンコクのタクシー

 バンコクのタクシーにメーターが付いたのは、15年ほども前だったであろうか。それまでは××までいくらで行くかと、運転手との交渉しなければならず、げんなりしたものである。

 それが現在では、全車にメーターが付いて、安心して利用できるようになったのだから、一見文明国の仲間入りを果たしたかのように見える。 ただ、日本のように運転手が道路に精通していない。地図を示しても理解できない場合が多いから困ってしまう。

これには理由があって、運転手のなり手は東北タイのような田舎出身者がかなりの割合を占めているからである。 田舎のおっさんがタクシーの運転手になって、客にどこどこまでと云われても、経路も場所も分かるわけはない。

 空港から○○ホテルまで、と言うようにお互いに明確に行き先を告げられ、行き先が理解されるような場合は問題ないのだが、都内の道路で止めて、乗車しようと思うと簡単にはいかない。

 場所が分からず、しかも言葉も分からないのだから、返事もしないで逃げていくのが当たり前である。これを乗車拒否などというのは可哀想な気がする。

Photo  走ってきたタクシーを止めるには、手を斜め下に差し出す。(これはバスの場合でも同じである)止まったら助手席のドアを開けて、行き先を告げる。頷けば後部のドアーを開けて車内に乗り込む。

 運転手も苔が生えるような強者ともなると、停車させて××まで行ってくれと言うと、OKと返事し、しばらく走ってからどっちへ行けばいいんだ。とくるから困ったモンだ。 

 その後は渋滞に巻き込まれないことと、行きたいところへ無事に到着できることを祈るばかりである。(渋滞には1分毎に6円ずつ加算される)

 掃いて捨てるほどあるタクシーなので、レーサーのように超スピードを誇る運転手もいれば、遠回りをして少しでも料金を上げようとする運転手もいる。

 以前ホテルの前から、客待ちをしているタクシーに乗ってドムアン空港へ向かうとき、高速道路へ入ったとたんに、メーターが狂ったように早く回り始めたヤツもいた。高速道路では降りることも出来ず、日本語で 「こら!ミーター」 と大声でどなったら、回転は穏やかになった。 

 こんな事もたまにはあるが、おおむね順調に走っているようである。 バンコクのタクシーの初乗り料金は2キロメートルで100円少々、その後440メートル毎に約6円と安いので、都心から空港まで乗って、900円もあれば十分である。 しかし高速道路を使用した場合は、高速代は乗客持ちは当然である。

 バンコクのタクシーは出来るだけ小銭を持っていた方がよい。 殆どの場合釣りがないからと、返っては来ない。この場合運転手は、釣り銭はチップだと勝手に考えている。

 高速道路にはいると、日頃の渋滞の鬱憤晴らしか、狂ったようにスピードを上げる運転手がいた。メーターを見ると130㎞をはるかに越えている。こんな時黙っていると最後まで爆走につきあわされて心臓が悪くなるので、「チャーチャーカップ」 と減速を促そう。

 タクシーを使う場合は、行き先が相手に明確に伝えられるかどうかが、乗りこなせるかどうかの最大ポイントであろう。  気を配りながら乗るタクシーより、バスや電車などの方が気を揉まなくて良いし、早くで確実なので、タクシーにはあまり乗らないことにしている。 

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トゥクトゥクなる乗り物

 タイにはどんな田舎に行っても、トゥクトゥクなる乗り物がある。これは小型三輪自動車の荷台を客用に改造した物であるが、2~3人の客を運ぶことができる。

Photo_4  バンコクでも排気ガスを豪快に吐きながら、走っているのを時々見かけるが、最近はめっきり少なくなった。

 このトゥクトゥクは乗る前に行き先と料金の交渉が必要である。何の交渉もなく乗ってはならない。

 観光客が何げなく乗ってしまえば、メーターがついていないので、料金は運転手の好きなだけ取り放題になる。

 手軽な乗り物のはずが、なかなか面倒で気を遣わねばならない。当然廃れていく運命だろう。しかし、市場などで買い物を済ませたおばあちゃんが、大量の荷物を荷台の載せて僅かな料金で家まで走らせる姿を見ると、うーんトゥクトゥクもまだ存在価値があるな、と思うこともある。

 タイ人に対しては、おおむね良心的で優しいのだが、観光客となると「動く財布が来た」とばかりに、無理やり無い知恵を絞る困ったヤツもおる。

 私がタイへ行き始めた頃、スクミットのスイスパークホテル前にいたトゥクトゥクに乗った。乗る前にプラトナーム市場までいくらで行くか交渉をして、トゥハンドレット(200)を確認しておいた。
 ペッブリ−通りをぐるっと大回り、ま仕方がないかと思っていたが下車する時になって、 200ドル出せ。運転手いわく200バーツなんていっていない。 ドルなんて聞いてない。

 この場合は数字だけの合意で、金額の単位まで確認しなかったため、つけ込まれたケースである。これで、大もめになったが通行人に救われた。それでも300バーツをふんだくって走り去った。

 この距離なら今でも100バーツで釣りがくる。授業料は安くないが、こちらもだんだん賢くなって、いまでは絶対に起こりえない笑い話である。
 しかしビールを飲んで、風に吹かれながら、トゥクトゥクでホテルへ帰る時の爽快さには、たまらない魅力があって捨てがたいのである。

 老婆心ではあるが、王宮やワットポー付近で声をかけてくるトゥクトゥクには、絶対に乗らないのが賢明だ。敵はプロなので、まことしやかな攻め口はとてもうまい。コイツの相手になってトゥクトゥクに乗ってしまえば100%、後で泣きを見ることになる。

 私はこの巧妙な詐欺の被害にはあったことはないが、近寄ってきて日本語で声をかけられて、きたな! と楽しむことは何回もある。 この暑いのにスーツとネクタイを着用しているトゥクトゥクの運転手などいるはずがない。日本語や英語を操るような学力のある運転手もいるはずはない。こんなのが観光客に近寄ってくる。こいつらはは詐欺師として、かなり裕福な生活をしている輩なのだ。

 被害にあった旅行者がツーリストポリスや大使館に泣き込んでも、解決した事例は殆ど聞かない。こんな詐欺師の実態があっても、取り締まりすらしないのがタイらしいではないか。自己責任という言葉をかみしめて行動すべきだろう。

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モトサイとは何だ

 タイ人は、バンコクのことをクルンテープ(天使の都)と呼んでいるが、最近の車による渋滞や想像を絶する排気ガスなどを体験すると、とても天使の都とは思えない。

 そんな中で600万人の都民に加えて多くの観光客が動くのだから、交通手段には気を配らねばならない。
Photo_3 
 溢れんばかりの自家用車は別にして、我々が利用できる交通機関には国鉄、BTS高架鉄道、地下鉄、バス、タクシー、運河ボート、ソンテウ、トゥクトゥク、モトサイなどがある。

 一番小さいのはモトサイと呼ばれるオートバイである。街角に10人くらいの集団を作り、おそろいのヤッケにおそろいの背番号をつけて、近距離の客を待つ。交通機関のない路地を行く場合や、渋滞の中を急ぐ場合に重要な存在である。

 最近、トンローあたりのホテルを使うことが多いのだが、朝のモトサイの様子が実に面白い。大変混雑しているトンロー通りの東側にモトサイが並んで獲物を伺っている。獲物は電車のトンロー駅から、いくらでもはき出されてくる。

Photo_4  その獲物はモトサイの向かい側(西側)の所定の場所に立ち止まる。そこへ向かい側から急速発進したモトサイが,走行している車の間を、神業のように急カーブを描いてやってくる。そして男性の獲物はバイクにまたがり、女性の獲物はスカートのまま横座りして、どこかえ去っていく。 (料金は距離にもよるが、30円から50円までである。)

 運転手も,バックを抱えて横座りで乗る女性も、実に見事である。

  こんな朝の情景が日常繰り広げられるのだから見応えがある。朝の通勤時と夕刻の退社時には大変商売は繁盛している。客の少ない昼間はおしゃべりか昼寝だ。
  
  私など恐れの方が先に立って、よほどのことがない限り利用はしないが、見ているだけならば、スリルがあってなかなかの見物である。  この人の運転は凄い。あのお嬢さんの横座りも堂にいっとる、などと心の中で喝采を送る朝のひとときである。

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ひとり旅について思う

 タンタワンプレースホテルのパーティーの翌日、部屋の清掃をしてくれるおばちゃんも、カンパリーソーダのおねいちゃんも「次のパーテイーはね、10月らしいぞ」と耳元で、声をひそめてささやく。 と、そうか10月にまた来ようか、などと浅ましく考えてしまう。
 
 その後の数年間で思ったのだが、タイ人の彼ら、彼女らは遊びであろうが食事であろうが、単独で行動することは非常に少ない。 ましてや食事などは、友達とワイワイ騒ぎながら楽しく食べるのが、子どもの頃から身についた習性なのだ。
 
 しかし、誰とでも食事を楽しむタイ人。と、片づけられない細かい心遣いがあったから、あんなに楽しいパーティーに参加することが出来たのではないか。
 そういえば、タイの各地を歩いてみて1人で来たのかあ、 などと優しく接してくれた事が何度もあった。

 タイ人の頭で考えていることが、少しずつ理解できるようになってきた。 もちろん優しい気持ちで暖かく接してくれるのだけれど、それ以外に 「このおじさんは、友達もいない可哀想な人なのだ」 との思いが根底にあるのだ。

 そうかあ。私は友達もいない淋しくて可哀想な人なんだ、と考えれば納得できることがたくさんあった。私なんぞ 「ひとり旅」 といえば、何かしらロマンチックで素晴らしい旅、などと錯覚をしていなかっただろうか。

 そりゃあ友達との旅はそれなりに楽しいし、話し相手があって大好きではあるが、一ヶ月か二ヶ月毎にタイへ行こうと、誘うことなど出来る相談ではない。

 寂しくて可哀想な人ではあるが、 「ひとり旅」 には、迷ったり悩んだりしながらそれを解決したり、忘れかけていた感性が多少なりとも復活し、研ぎ澄まされていくような事だってあるのだ。これはツアーなどでは得られない特権であろうと自画自賛している。
 
 タイスキおじさんは、タイの田舎で 「お金と時間さえあれば、何とかなる」 とつぶやきながら、これからも歩き続ける事であろう。

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その時 お客は

 朝食を終えて部屋に帰ってくると、部屋のテーブルには 「本日は恒例のパーティーを行います。都合のつくお客様は是非参加をしてください」 との案内状が配られていた。

  ホテルをあげての大パーティーがあっても、宿泊客は夕方になると約束のある人も、ない人も、さりげなく忙しそうに外出する客が多い。宿泊客はホテルのパーティーなどは予定していないから、外出も致し方ないのである。
 
 私は予定などと大層なものは、持ち合わせてはいないが、ホテルの玄関がパーティーで扼されていて、知らぬ顔で夕食に出ることが難しい。外出のチャンスを何度か伺っているうちに、思っていたとおり捕まってしまった。

Photo  ここに座れ、といつものカンパリーソーダのおねいさんのテーブルへ誘われた。

 なんと女性ばかりの姦しいテーブルであったが、この料理が美味しいぞ、と次々にお皿に盛ってくれる。

 また、このお酒がおいしいよ、などと、グラスにもついでくれる。 こんな行為が実に自然なんだなあ。
  
 みんなを退屈をさせないで、自分も楽しむ。こうゆう天性なものをタイ人は生まれながらに持ち備えているんだ。

 なんで私に対してこんなに親切にしてくれるのだろう。この日があることを知って、遠く台湾の勤務先から駆けつけた日本人も、大歓迎をされているから、まあ深く考えなくてもいいか。
  いつもの夕食なら、五目野菜炒めに卵料理、ビールを飲みながら、焼きめしくらいで終わっているところなのに、思いもかけぬ豪華な夕食であった。 いつもエレベータの前で難しそうな顔で立っている、セキュリティーのおじさんのよくしゃべることは意外だったなあ。

 部屋の掃除をしてくれるおばさんの、踊りまくるあのエネルギーはどこにあるのだろう。
カンパリーソーダのおねいさんに2人も子どもがあったなんて、など思いながら楽しいパーティーの雰囲気を味わった。多少酔っぱらっていても帰る心配がないのがよい。

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タンタワンプレースホテルの思い出

 バンコクの、シーロム通りとスリウォン通りの間には、有名なパッポンやタニヤ、ジムトンプソンの家や有馬温泉など、日本でもよく知られる繁華街がある。
 その近くに、タンタワンプレースホテルはあって、10年ほど前は訪タイする毎に定宿として宿泊したものである。

 地の利に恵まれて、かなり家族的な雰囲気を持つ小さなホテルであった。 朝の食事はトースト、コーヒーに目玉焼き。外出から帰るとカンパリーソーダーがそっと出る。こんなささやかな内容にもかかわらず、料金は比較的に高いのである。

 それなのに、いつもこのホテルの常連のようにして泊まっていたのは、従業員の気さくさと何とも云えない優しさであった。 当時このホテルのオーナーは、タイには珍しく英国人で、客に対しても中国人とはひと味違った接し方をしていたように思う。
 
 ホテルでは三ヶ月に一回くらい、パーティーがあって客より従業員が楽しみにしていた。その日が来ると従業員は朝から気もそぞろで、仕事にも手に付かずそわそわしていた。
 朝食が終わるやいなや、調理場ではパーティーの料理作りに調理人が腕をふるうし、手の空いた従業員は、こまごまと会場の飾り付けや、広くもない庭にテーブルや椅子を広げていく。

 厨房の屋根には大きなスピーカーも設置され、午後にはタイ独特の音楽が響き始める。
夕方になると男性従業員は日頃の作業着を脱ぎ捨てて、背広にネクタイをつけウロウロし始め、女性達は色鮮やかな服装に、化粧も一段と濃いめにして、すましながらも興奮を隠しきれない。タイの女性は年齢に関係なく、原色に近い服装が実によく似合う。 

午後5時頃にはテーブルには、乗り切らないほどの料理と種類豊富なお酒が、これでもかというほど気前よく並ぶ姿は壮観であった。Photo_7

 

このパーティーの主客は従業員とその家族であって、オーナーが一言開始を告げれば、あとは食べて飲んで、しゃべりまくって、陽気なタイ人は大騒ぎとなる。

Photo_8   

   

大音響のスピーカーから流れる陽気なモーラム(田舎の民謡)に併せて踊りまくり、夜の更けるのも忘れている。

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スペアキーを作る

 旅に使うスーツケースに施錠をしっかりとするのだが、ナンバーを忘れればハイそれまで。最近年のせいか,合い鍵が見あたらないことがままあって、 またやってしまった。とぼやきながら探すことが多くなった。

 スペアキーは常時2個用意しているが、ホテルや空港に荷物を預けたまま数日、地方へ旅立つことがある。バンコクへ帰ってスーツケースと対面し、キーはどこだと慌てるのだ。

 こうゆう場面を想定してスペアキーを作っているはずだが、スペアキーは施錠したトランクの中でお休みで、これではまったく役にたたず、いくら作っても油断できなない。

 見事な忘れぶりに、自分でも意識をするようになって、バンコクへ行くたびに1個づつスペアーを作るようになってしまった。

 スクムミット通りの、いつもの鍵の屋台にそっと近づくと、偏屈なオヤジが下げた眼鏡の上からジロッと見上げるが俺を無視をする。

 「スペアキー2本」と告げると、鍵を穴の開くほどにらんで頭の整理をしている。私はサムソナイトのキーに合う、鍵の元金が無いのを知っていて、意地悪く知らぬ振りをしている。

 十分困らせてから私が 「ホンダ」 とつぶやくと、偏屈オヤジはまた眼鏡の上からジロッと見上げて、ニッと笑うのである。

 日本でスーツケースの鍵や自転車の鍵のスペアーを頼んでも、まず断られるだろう。
ところがタイの偏屈オヤジは、意地でも作ってやろうと挑戦してくるのだ。 「ホンダ」と私がつぶやいたので、ホンダのバイクの元金が合うと気づくのだ。

 丁寧に時間をかけて作り上げた合い鍵を、いとおしそうに紙に包んで、そっと手渡すのである。

 次に渡した我が家の合い鍵などは、ものの5分もかからず出来上がる。 これは日本のメーカーの元金が大量に模造されているから、至極簡単にしかも丁寧に仕上げてしまう。

 タオライカップと料金を聞くと、ぼそぼそと小さな声でガウシップバーツ(260円)とつぶやくのである。 つまり家の鍵145円、スーツケースの鍵は115円である。

 この頑固オヤジのいる時をめがけて、オヤジとの駆け引きを楽しむために行くのだが、時々息子が屋台に出ていることがあって、これが真面目で堅物の好男子なので全く面白くない。

 これはハズレなので、知らぬ顔をして通り抜け、オヤジの出番を待つのである。
 オヤジの作った合い鍵はもう10本にもなろうか。持ち帰って不具合があったためしはない。しっかりした腕を持つ偏屈オヤジである。

 ずっと昔、その昔マスターキーを複製しようと思ったが、日本では全部断られたことがあった。それは鍵に小さなMの刻印が刻まれているからだが、これをバンコクで試してみたら………であった。


  

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バンコク日本語ツアー その他いろいろ

 もう一度日本語観光ツアーについて書いてみる。タイにでも行こうか。 と新聞に出ている旅行会社の広告を見ると 、見学先として必ず出ているのが、アユタヤ遺跡でありダムヌンサドゥアク水上マーケットである。

 朝早くホテルを出て、ココナッツフアームや水上マーケット、その後ローズガーデン(タイの文化を芝居で表す)を見る一日か半日の観光コースである。コースの中には随所で買い物の店に立ち寄る事になっているらしい。

 ダムヌンサドゥアク水上マーケットは、あくまで観光コースである。 つまり、観光客をターゲットに「昔の水上マーケットは大体こんな様子でした」と演出されたものである。
だからボートで運河を20分ばかり巡って、演出された手漕ぎボートから通常より2倍も3倍も高い果物や土産物を買って、満足しているのだから馬鹿くさい。

 私もこのコースをツアーではなく、単独で行ったらどうだろうかと試したこともあったが、一般交通機関を利用するとどうしても、朝の一番賑わう時間に到着することが出来なかった。

 では、タイは初めてという友人が、ダムヌンサドゥアク水上マーケットをどうしても見たい。と云った場合どうすればいいか?  これはもう、現地の日本語ツアー会社を利用するのが一番ではないか。
もちろん独力で行く場合に比べると割高ではあるが、毎日運行しているツアー会社は、3~4社はあるから、1,2軒が満員であっても必ず行くことはできる。

 前日までに電話(日本語)で申し込めば、それで契約は成立。翌朝6時30分頃に指定されたホテルの前に行けば、日本語ガイドを乗せたバスが、にこやかに迎えに来ている仕組みだ。料金はバス内で支払うので、手軽に利用できる。

 こういう現地のツアー会社は、アユタヤであっても、バンコク一日あるいは半日観光であっても常時催行しているので、自分にあったコースを組み合わせて利用すれば、効果的な旅を作ることが可能である。

 先日、タイが初めてという友人が、どうしてもキックボクシング(ムエタイ)が見たいというので、ツアー会社でクーポンをとり一人で参加した。リングサイドでの鑑賞は手に汗を握る迫力で満足したそうである。

 日本からの女性客は、どういう訳か、ニューハーフショーが人気でよく行かれる。このショーの料金は1,500円位で、夕食付きともなると 2,200円になる。

 私が不思議に思うのは、これらのショーに必ず子ども料金があることだ。しかも12歳未満は900円と明記している。どんなお坊ちゃんやお嬢さんが鑑賞されるのだろう。

 どうも年を取って、新しいことにはついて行けなくなったのか、こんなショーなどは、お金を貰っても行く気がしない。 とは言うものの電車の中などで、ときどき見かけるニュウハーフには、何とも云えない美しい子もたくさんいる。

 このニューハーフについては、タイは実におおらかな国で、どこの学校にも5~10人はいて、誰からも差別など受けないし、みんなの理解を得て堂々と学校生活を送っている。

 私がBTSのアヌサワリー付近の、イサーン料理店(東北タイの料理)に行ったときも、女性従業員に混じって、男の子が同じスカートを穿いて働いていてとても可愛かった。自分がオカマであることを公表して、学校で先生をしている方もあるくらいだ。日本であればとても生徒や親たちに理解されないであろう。

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