麻薬

黄金の三角地帯に麻薬は見あたらなかったが

 ゴールデントライアングルに麻薬など影も形も見なかったが、貧困には勝てず芥子の栽培に今でも手を出す人がいるのも事実らしい。

 ある時、私と同じグループの女性が、アユタヤ見学の日本人ツアーに入り、日本語ガイドから、京都に大変お世話になったかたがあるので、お礼の品を持ちかえって欲しいと云われたそうだ。 この話を帰国後聞いてゾットした。

 善意からの行動だったと思うが、非常に危険な行為だった。 しかし本人は親しくなったガイドさんから、お土産を預かっただけだからと、意に介していない。何事もなく済んだからよかったが、肝を冷やす行動であった。

 先日も中国で日本人4人が、麻薬密輸罪で死刑を執行された。タイだって麻薬に関わる日本人受刑者が27名いる。その中の3人は終身刑だ。

 日本のように服役態度がよければ減刑されるようなことはないので、仮に恩赦があったとしても、40年は服役しなければならない。 これでは、ほぼ生きて日本の土は踏めないことになる。

 麻薬と知らずに運んだ場合もあるだろう。しかし空港では知らなかったとか、預かっただけだとか、いくら釈明しても麻薬の不法所持の現行犯には違いない。タイの日本大使館が弁護などしてくれる訳けもなく、どうあがいても数十年の刑務所暮らしは間違いない。

 タイの刑務所は、日本の刑務所のように厚生施設としての役割など持ち合わせない。単なる懲罰を目的とした施設なので、悲惨な日々を送らねばならないそうだ。

 私はタイ以外の国には行ったことはないが、他の国だって同じだ。西日本新聞によるとマレーシアで覚醒剤を持ち込んだとして逮捕された日本人女性(35)の裁判が、現在進行中だそうだ。

 有罪が確定すれば、法定刑は死刑に限られた国なので、この女性の死刑はまず免れない。気の毒ながら、いまさら泣いても悔やんでもどうすることも出来ない。

 何気ない行動が、思いもかけぬ結果になって将来を失わないように、どんなに頼まれても自分の荷物以外は持たないことが旅の鉄則である。

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