バムルンラード病院

常連紳士の話しによれば

 病院で知り合った日本人紳士は、この病院に入院すれば数日は優雅な暮らしが出来ますよ。  貴方も機会があればぜひ入院なさい。と薦めてくれた。

 部屋には電話はもちろん、浴室にはバスタブとシャワーブースがあって快適、テレビは大型液晶でNHKはばっちり、冷蔵庫にはいろいろな飲み物が入っていて自由に飲めるそうだ。さすがにアルコールは入ってなかったが。と笑っておられた。

 さらに体験談は続く、紳士の入院期間は一週間と短かったが、毎日夜間には専属の看護婦さんが、1時間置きに様子を見に来てくれるそうだ。(紳士は寝ないで見ていたのか?)

 入院中の食事は、院内のレストランのメニューから希望の食事を選べば、運ばれてきてホテルより立派な料理が食べられたそうだ。
 途中から薬袋を持った奥様も加わり、病室はもちろん個室で凄いですよ。この人はまた入院したい云うてますの。とおっしゃられていたので、まんざら虚言ではないらしい。

 ただ難点は治療費が高額であること、海外旅行傷害保険に加入していれば、キャッシュレスで何の心配もないが、経済的に恵まれていない人や無保険の人は来てはいけない。

 普通のタイ人はこのような私立病院を避けて、公立の病院で治療を受けている。前の首相であるタークシンが、公立病院の治療費を1診療につき30バーツに限定したからである。

 今も東北タイや北タイでは、この政策を熱狂的に支持する、貧しい人達がたくさんいて、前首相は海外へ亡命しているにもかかわらず、根強い人気を誇っている。

 さて、私の病状は、病院の薬2回の服用で、翌日は喉の痛みは消え、咳一つ無く快適そのものであった。  病気をするならバンコク、治療はバムルンラード病院にかぎる。

 帰国便で座席が近かった娘さんの話では、レーシック(近眼?)手術をしての帰りだそうだが、手術費用は13万円ほど、よく見えるようなりました。と笑顔だった。  やはり治療、手術はバンコクか。

 ただし、レーシック手術、歯科治療、産科治療、美容、整形には保険は適用されないので、ご注意を願いたい。

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診察室では

 私を診察してくれる30代後半の先生は、髪をショートカットにして眼鏡のよく似合う女性の先生であった。

 診察室に入って椅子にかけると女医先生が 「血圧が少したかいねえ薬飲んでる」  いや飲んではいませんが。 「駄目じゃあない、飲みなさい」 はい。 流暢な日本語なのだ。よかった日本の先生だったんだ。

 「何を馬鹿なことを云ってるの、私はタイ人だよ」  ウッ  診察台で横になり丁寧に診察したあと 「炎症を起こしているのは喉だけだから心配ないよ」

  「△△さん、あなた京都だってね。もうすぐ大文字の送り火だねえ」 「私子どもの頃2回ほど行ったけど、京都はタイより暑いねえ懐かしいよ」  そうですねえ、ほんとうに京都は暑いのです。

 「ハイ、薬は5日分出しておくよ、薬局では食後って云うだろうが、そんな事はどうだっていいんだ、いつ飲んでもいいよ」。   「それからね、よく効く薬だから残ったら日本でまた使いなさい、有効期限は3年だよ」。

 先生有り難うございました。 「また来なさい」。  もう来ませんよ。

 診察室を出て薬局はどこかと探していると、診察待ちの日本人紳士が、広いからわかりにくいでしょう。 私の診察はすぐ終わりますから、待っていてください一緒に行きましょう。 と親切に云ってくれた。 彼は日本の現地会社の会長で、いつもこの病院の女医さんに世話になっているそうだ。

 どうでした。江戸っ子弁で小気味がいいでしょう。 彼女は浅草生まれで東京育ち、慶応出身で何年か東京の大きな病院に勤めている時、この病院にスカウトされたそうです。 それで京都の大文字をご存じなのだ。

 薬局で薬を受け取ったが、保険なのでキャッシュレス、お金の心配などまったく要らないのが心強い。可愛い小さな紙袋の中には、先生の処方箋が日本語で書かれて、最後に早くよくなりなさいと書いてあった。

 外国のお金持ちや私のような旅行傷害保険に入っている人達が利用する大病院は立派な施設と、充実した検査治療機器を備え、有名なドクターを高給で引き抜き、東南アジア最高級の病院を自負している。

 一般のタイ人や食い詰めた外国人は、支払い能力からいって、とても病院の門は叩けない。 旅行傷害保険はいいもんだ。

 

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