バンコクの日本食

タイの食事が口に合わない人は

  郷にいれば郷に従え と云いますが、タイに行けばタイ料理を食べてみたいと思う。それでも味付け海苔や梅干しなどをご持参で、敵地へ乗り込まれるお方もたくさんあるようだ。

 旅をして異国の珍味を存分に賞味しようと頭では思っていても、何十年も使い慣れた舌が、云うことを聞いてくれないらしい。

 そんな人たちが年間100万人近くも、タイを訪れるわけだから、バンコクには日本人に合わせたレストランがいたるところに存在する。
 特に日本人向けの店が沢山集まっているのは、スクムミット通り近辺と、シーロム通りとスリウォン通りの間のタニヤ近辺である。

 BTS サラデーン駅を降りてすぐの、右側がタニヤ通りで、この界隈には日本語が溢れかえっている。 
 タニヤプラザ3階には、回転寿司でお馴染みの 「子象寿司」 がある。 しかし、よく見てください。
日本のものと一字違いますね。 そうです日本では小僧寿司なんです。

 「子象寿司」 では、毎日11:30 から14:00までがランチタイムで700円ほどと少し高めですが食べ放題となります。

 回転するレーンには、日本と同じような、サーモン、まぐろ、ケンサキイカ、海老などの寿司だけではなく、茄子の味噌煮込みや鯖の塩焼き、ハンバーグからプリンなども仲良く回っている。

 私が入った時間は1時半頃だったが、入り口近くしか座席がなかった。回転するレーンの一番後尾だったので。残念ながら美味しそうな寿司は途中で消え去っていった。本気で食べる気であれば、12時前に行って、満を持して挑戦すべきであろう。日本人の多い所なので、非常に繁盛している。

 タニヤプラザの一筋前の通りには、牛丼の牛野屋がある。吉野屋ではありません。
店の構えや配色、看板はすべて日本の吉野屋とそっくりなんですが、一字違うんですなあ。 この店の牛丼の味はバカに出来ないと、立ち寄る日本人の若手には評判がよろしいそうだ。

 ツアーでなければ、何でも食べられるバンコクなので、無理に梅干しやラッキョウなどを持ち込まなくても日本食はいつでも食べられる。  伊勢丹やプロンポンのSoi 33-1にあるフジスーパー (日本の食料品スーパー)へ行けば梅干しやラッキョウ、納豆だって、いくらでも売っていますからご心配には及ばない。

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年がいもなくステーキを

 タイへ行ったことがある人や、バンコクに興味を持っている人なら、パッポンと言えば大概の人が一度は聞かれた事があるだろう。このタイらしくない変な名前のパッポン通りは、50年ほど前にパッポンと云う人が土地を購入して、歓楽街を作り上げたので、名付けられたのだそうだ。

 このパッポン通りに、日本人が経営する得体の知れない洋食屋があって、根強い人気を誇っているらしい。この通りはBTSのサラデーンで電車を降りて、パッポン通りをスリウォン通りへ向かって歩くと、ちょうど中間くらいの左にその店はある。

 パッポン通り夜はナイトバザールなので、 夕方以降は沢山の人が珍しいものはないか、掘り出し物はないか、鵜の目鷹の目で大混雑しているので、店を見つけるのが一苦労である。 

 こんな所に洋食屋があるのだろうか、不安になってくるが、「ミズキッチン」と書かれているから、見落とさないよう注意しなければならない。
 中が見えないので入るには少々とまどいもあるが、入ってしまえばぼったくり店ではないので、捕って食われる事はない。

 ただ、薄暗い店内は清潔感は期待できそうな雰囲気ではない。ゴキ君がはい回っていても不思議ではない。さっそく日本語のメニューを持ってウエイトレスがやってくるが、タイ女性の優しい微笑みなど、どこかえ置き忘れたような無愛想な女だ。

 印象はよくないが、店のオーナーは日本人で、何十年もこのレストランの営業を続けているそうな。したがってお客の半分以上が日本人だと言うのだがなぜだろう。

 どうしてもなじめない。大正時代の古色蒼然とした洋食屋をバンコクに移動して、改築もせず、そのまま営業ているような感じの店だ。
 日本のガイドブックには、毎年紹介される有名店とのこと、店内の雰囲気もウエイトレスも感じはよくないのに、それでも多くの人を引きつけるのは味だろうか。

 私はこのミズキッチンに入って、一番の売りである「サリカステーキ」なる物を注文してみた。10分ほど待つと、まだ 鉄板の上でジュージューと、音と湯気を上げた馬鹿でかいステーキが運ばれてきた。 

 何とも大きい。 熱くて厚い,もてあますほどのステーキを食べてみると柔らかくて味はとても美味しいのだ。セットメニューなので、パンとサラダが付いてきて、食べきれないほどであった。物は試しと入ってみたが、このボリュウムは、かなりの健啖家でないと食べきれるものではない。とても胃や腸が退化しつつある高齢者には向かないと見た。

 豪快と言えばこの他に「鯖ステーキ」というのがある。性懲りもなく後日食べてみると、サリカステーキと同じように、熱々の鉄板に乗せられてきたのは、一匹の大きなサバが丸ごとステーキに化けて出てきた。

 そのほかに、ライスカレー、ハヤシライス、ビーフシチューなど、古い日本の味がそっくり再現されて出てくるそうだ。 どうやら人気店の秘密はこの辺にあるように思われるが、変った雰囲気をもつ店であった。 

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